-自動走行農機(トラクタ及びコンバイン)の利用調整方法-
2025年度
検証の目的
・寒冷地型⽔稲輪作体系におけるロボット農機の稼働⾯積を最⼤化させるため、⾃動⾛⾏農機のシェアリング利⽤調整⽅法を検証する。
検証の内容
<当該年度において取り組む内容>
・ロボット農機の稼働⾯積を最⼤化させるため、シェアリングに参加する旭東地区内の⽣産者(10 名程度)の圃場位置・作付⾯積・品種・作付時期等を把握する。
・旭東地区における農事暦(寒地⼟⽊研究所作成予定)を踏まえた収穫予定時期を基準に、地域内における⾃動⾛⾏農機の利⽤計画を作成する。
・農機のメンテナンスも担うサービス事業者(東神楽農業協同組合)を中⼼に、農機の利⽤に当たって事前に整理すべき事項、運搬に係る調整⽅法、サービス提供に必要となる料⾦の⽬安等を本事業により検討・整理する(図 1)。
・利⽤開始後は、気象データのモニタリングから、⽣育ステージの把握を⾏い、農作業スケジュールの調整及び農機の利⽤計画の修正を⾏う。そのため気象情報の⼊⼿⽅法についても整理を⾏う。

<上記内容を検証するために取得するデータ・データの取得⽅法>
・稼働⾯積については、本実証で実施する⾯積(7.5ha)をもとに機器可能稼働量を把握の上、シェアリングに⽤いる⾯積を決定する。
・圃場位置、作付⾯積・品種・作付時期(ヒアリング、共済耕地図から取得)
・農事歴(寒地⼟⽊研究所作成予定)が稼働するまでは、気象情報及び⽣育予測は WAGRI API を活⽤すること、旭川市が取得している気象観測情報と、代表機関が有する積算温度システムを⽤いて⽣育ステージの判断を⾏うこととする。
・運搬の調整については、基本的に利⽤者が運搬を⾏うことで設定する。
・サービス提供に係る料⾦は、機器導⼊費⽤、保守費⽤を含めた維持費を勘案し、農家における収益変化を考慮して設定する。
進捗・達成状況
・シェアリング利⽤における留意事項として、スマート農業実証プロジェクト(令和 4 年度:国⽴研究開発法⼈ 農業・⾷品産業技術総合研究機構)においては、スマート農業技術シェアリング利⽤実現への課題として表のようなことが挙げられている(表 1)。

・旭川市が取得している気象観測情報とスマートリンク北海道が有する積算温度システムを利⽤した⽣育ステージ判断から農作業スケジュールの調整及び農機の利⽤計画について検討・整理を⾏う(図 2)。

・WAGRI API を活⽤し、農作物の⽣育を予測する農事暦システムを開発する(図 3)(寒地⼟⽊研究所作成中、R7 年度中を予定)。農事暦システムは、予測した積算気温から収穫時期(成熟期)を推定するプログラムであり、WAGRI API から気温及び⽇⻑のデータが毎⽇⾃動更新される。本検証では、⽔稲(移植︓1 種、直播︓1 種)、⼩⻨(2 種)、⼤⾖(1 種)を対象に⽣育予測を⾏う。

次年度の計画案
・R7 年度中に開発する農事暦システムによる収穫予定時期を基準に、地域内における⾃動⾛⾏農機の利⽤計画を作成する。
・農機の利⽤計画の⼿順は、図 4 のように、まず農事暦から収穫時期(成熟期)を推定し、⾃動⾛⾏農機が極⼒稼働されるように圃場毎に作業順を設定したうえで、天候や実際の農作業の進捗から作業順を調整する予定である。

